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クズハキ、ちょっと失礼では? [よもやま話]

M崎さんの活動記録やK田さんの写真コメントに記載がある「クズハキ」とは、雑木林で落ち葉を掃き集める作業のこと。集めた落ち葉は発酵させて堆肥にするわけだから、昔から有用な作業のはずだ。ところが、落ち葉のことを「クズ」と呼ぶ。どうも解せない。クズと聞けば、ゴミやカスと同じように不用品を指す。「物のかけらや切れ端などで役に立たないもの。いい部分を取ったあとの残りかす」(出典:デジタル大辞泉)。役立たずとはあまりにひどい。
「クズ(落葉)は肥料として田畑に入れるほか、サツマイモの苗床作りに用いたり、時にはヒジロ(囲炉裏:いろり)の燃料にすることもあり、農家にとってはなくてはならないものだった。だから府中市や世田谷区方面からもクズハキに来る人がいたし、同じ多摩市でも山林の少ない一ノ宮などでは、乞田方面へ行ってクズ山を買う人もいたという」(『雑木林と人々のくらし』財団法人 多摩市文化振興財団)。

クズとは、落ち葉に侮蔑的な言い方ではないか。「人間のクズ」と同じか。いや失礼、人間には「クズ」はいません。そんな表現が遺物の如く残っているだけでしょう。
そこで調べてみた。
クズの由来は、「クヅル(頽る)」の語根から変化したようだ。「頽廃」の「頽」から推測できるが、「くずれ衰えること。こわれ荒れること」(出典:大辞林)。ここから「クズハキ」の「クズ」は、樹木から葉が落ちた様を示しているようだ。ストレートにいえば「落ち葉」ですが、不用品ではない。ひとまず名誉回復でしょうか。「人の屑(クヅ)といって、紙屑、糸屑、鋸屑ほども役に立たねば」(尾崎紅葉「二人女房」)と同列ではないでしょう。

落葉掃き.jpg
寒くてもクズハキをすると、温かくなり汗をかくことも多い。


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