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なな山植物標本展「明日へ繋ぐ里山の記録」のチラシ完成! [イベント]

11月7日(水)から18日(日)まで牧野標本館 別館 TMUギャラリーで開催予定の多摩市なな山緑地の植物標本展「明日へ繋ぐ里山の記録」のチラシが完成しました。ご覧いただいているでしょうか。準備は着々と進んでいます。

チラシ_A_軽量版_3_640.jpg

このチラシは実にシンプルです。それは、メインの植物標本を美しく見せたい、との想いからです。標本写真は一眼デジカメで撮影したもので、サイズ6,876×9,953、容量7.8MBという超高解像度、照明もバッチリです。当初そのまま使おうとしましたが、貼ってあるラベルなどはいらないのでは? と消し始めたのが、泥沼にはまり込むきっかけでした。消したあとの白と、写真に写った標本台紙の白は異なり、見た目に違和感が目立ちます。標本を白く抜いてみると、実に標本が映えてきます。これを目にしたら、切り抜くしかないでしょう。ということで、標本の切り抜きに着手しました。

画像編集ソフトには、色や明るさ、コントラストの違いを認識して自動で境界線を引くツールがありますが、光が当たる部分では境界が明瞭でも、影になる部分は曖昧で、手動で境界を指定する必要があります。元来、植物の葉っぱや茎、根などは細かく入り組んでいてまっすぐな線はありません。こんなに大きい画像ですが、通常の作業で200%、ちょっと込み入った部分は400%や800%に拡大して境界を指定します。拡大しすぎると、標本の実体を見間違えて切り抜く可能性があり、50%などに下げて全体像を確認することも欠かせません。茎や根をとめているマスキングテープに光が当たると、その端が台紙に馴染んで識別不能になるところもあります。境界自動認識ツールを使いながら、境界点をひたすらクリックして境界を指定していきます。クリックの連続で右手首が固まってしまうこともあり、途中でめげてしまい断念しようとしましたが、「美しく見せたい」の想いで続行。小さいエリアを指定して切り抜きますが、その間は集中しっぱなし。手と目だけでなく、頭も固まってしまいます。

こんな集中作業を続けて、やっと1点の切り抜きが終了します。1点目のカントウタンポポで6時間、リンドウで2時間半。圧巻はシュンランでなんと8時間、タマノカンアオイで7時間半です。3日間、切り抜き作業に没頭しました。

切り抜きの最後は、切り抜いてできたギザギザを周囲に馴染ませてなめらかにします。見た目に気づかないはずですが、このギザギザは標本のイメージを硬くしてしまいます。この作業にもツールがあり、4ピクセル馴染ませました。

この作業でできたデータを貼り付けたチラシの容量は、なんと83MB(PDF)。メール添付もできないので、縮小版を作りチェックしてもらいました。と、ここまでは想定内。最後にオンデマンド印刷に依頼したら、印刷機では2.5MB程度あれば高精細で、それ以上のデータを印刷しても、印刷品質として変わらないらしいことが判明。写真の解像度を少し下げてから切り抜けば作業効率もよかった、ということでした。先を読まずに猪突猛進はいけません。

MAK001_シュンラン_640.jpg
シュンランの標本写真(縮小版)

MAK001_シュンラン_bo4_640.jpg
切り抜き後の画像(縮小版)

●タイトル:
明日へ繋ぐ里山の記録
●サブタイトル:
多摩市なな山緑地の植物標本展
●開催日時:
2018年11月7日(水)~18日(日)
9~16時 会期中休館日なし
●開催場所:
牧野標本館 別館 TMUギャラリー
東京都八王子市南大沢1-1 〒192-0397 首都大学東京内
牧野標本館事務室 TEL. 042-677-1111(内2790)
●最寄駅:
京王相模原線 南大沢駅より徒歩13分
車の利用はご遠慮下さい
●問合わせ先:
TEL.090-4672-9038(なな山緑地の会/相田)
●共催:
牧野標本館、なな山緑地の会

●講座 :
「植物標本の世界」
●講師:
加藤英寿助教(首都大学東京)
●日時:
11月11日(日)13:30~16:00
●場所:
TMUギャラリー「実習・講義室」
●定員:
先着30名、13時受付開始

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