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名前のはなし -アトリエN- [アトリエN]

 特に植物に興味があるわけでもないし、土いじりが好きなわけでもない。鉢植えのサボテンすら枯らしてしまうくらい、草花との相性が悪い私がなな山のメンバーとなって、すでに4年が経った。それでも相田さんはじめオーソリティーの薫陶?よろしきを得て、いくつかの草花の名前は覚えた。
 実はコトバにはうるさいほうである。若者(時々若いとは言えない人もいる)達が「すごいうれしい」などとしゃべっているのを聴くとイライラするし、いつぞやはTVで中学校の教頭先生が「フインキ」(雰囲気のこと)と大真面目に連発しておられるのを目にして、胸をかきむしりたくなった。とはいえ、いまや「すごいキレイ」「すごいいそがしい」などという言い方は、もはやフツーの日本語として定着してしまった感があり、そんなことにいちいち目くじらを立てても仕方がないい時代になってしまったようである。
 そんな私だから、家の周りや散歩途中の路傍で見かけた草花の名前がわからないと、胸のどこやらがムズ痒くなり、中原さんにメールして名前を尋ねたりする。
 この地球上には数十万種もの植物があるらしいが、そのすべてに名前がついているというのは、名前がわからないと胸の座りが悪い、私のような人間が世間には沢山いるということなのだろう。
 だが、つけられた側にとっては心外な名前も時にはある。
 オオイヌノフグリ・ヘクソカズラ・ママコノシリヌグイ・ワルナスビ。あんまりだと思う人も昔からいたらしく、それぞれに別名もあるのだが、そちらのほうは定着していないようだ。いま挙げた4種ともに、派手でこそないがそれなりに美しい花をつける。オオイヌノフグリには『星の瞳』という別名もあるくらいだ。
 綺麗なバラには棘があるというが、茎どころか葉の裏側にまで鋭い棘を持つ(根性)ワルナスビの花のほうが、どこか厚化粧な感じのする薔薇の花よりも、私にとっては好ましいのだ。
 ヒュー・ロフティングのドリトル先生シリーズ・『月へ行く』の巻にドリトル先生が月世界の花と言葉を交わすくだりがある。また、植物にも感情があるらしいという研究結果を耳にしたこともある。
 視点をちょっと変えて、なな山の鳥獣草木達が、ヒトの知らない方法で会話を交わしているとすれば・・・我々一人一人に名前をつけて噂話をしているとすれば・・・私なんぞはどんな名前で呼ばれているのだろうか?
 想像すると、楽しいような、怖いような気がしてくる。
        『なな山だより』36号より、ブログ掲載にあたり一部改訂
  N田さん

ママコノシリヌグイ.jpg
ママコノシリヌグイ。写真提供:写真AC https://www.photo-ac.com/

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